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平賀久生建築研究所 Hiraga Architect & Associates

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恒遠産婦人科
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*大阪府枚方市
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説明  
空の家
恒遠産婦人科 Tsunetoh Clinic
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計画地は枚方市北部の郊外住宅地にあり、周辺は2階建ての住宅を中心とする低層のまちなみを形成していた。敷地は東南の角地とはいえ、その形状は逆 L字形を呈し、全体が北下がりの傾斜を有していた。この特異な敷地条件を空間的に生かすことが計画の基本的テーマであった。 高さを抑え、水平基調のプロポーションを生み出すため、土地の高低差を持つ北側に地階を挿入し全体は2階建てとした。正面玄関は、平坦な前面道路を持つ南側に置き、ピロティー形式の分かりやすいポーチ空間を構成した。1階が診療部門、2階が分娩・入院部門というフロア構成のうち、外来や面会の導入部となる1・2階のロビー空間は、エントランスホールを起点とする連続空間として計画され、ガラスブロックで覆われた吹抜けのオープン階段を介し、柔らかい光に包まれたシンボルゾーンとして構成されている。 建物の外観は、コンクリート打ち放しの簡潔で力強い素材感を基調とし、建物のスカイラインを象る艶消しステンレスのヴォールト屋根との組合せが、優美で印象的なシルエットを生み出している。 正面外観  ピロティ−中央部に玄関ポーチ、 右手にドライブスルーの車寄せ、  敷地コーナー部は見通しのよい植栽エリアとし、街路との景観的融合を図っている。 南西からの夕景  ヴォールト屋根の流れるようなシルエットが、繊細な優しさと同時に清楚で格調ある佇まいを生み出し、医院としての信頼感を醸し出している。 東側夕景  中央部のガラスブロック・スクリーン越しに吹抜けのオープン階段と1・2階のロビースペースが映し出され、包み込むような柔らかい照明により、内部の温かい雰囲気を伝えてくれる。
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エントランスホール  左手に受付、奥に待合ロビー、オープン階段を上ると面会ロビー。 2層分のシンボルゾーンが、ガラスブロックからの柔らかい光に包み込まれて連続している。 オープン階段見上げ 面会ロビーからの見返し シンボルゾーン全体が柔らかい光に包み込まれている。 左手にナースステーションからベビールーム・授乳室へと連続するガラススクリーン。 入院個室が連続する中廊下 面会ロビー横に設けられたルーフテラス。入院中も何気なく外の自然を身近に感じることができる。
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主な用途:産婦人科医院 Main use : Ladies' Clinic 敷地面積:727.28m2 Site area : 727.28m2 建築面積:435.18m2 Building area : 435.18m2 延床面積:863.45m2 Total floor area : 863.45m2
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Photo:Shunichi Fujita
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